コストの高いヒアルロン酸注入が、自宅で安く出来る!という自己注射を知っていますか?ネットの掲示板ではかなり話題になっています。
美容外科で半年ごとに10万円程度のお金をかけてヒアルロン酸注入をすることを嫌い、自分で注射器とヒアルロン酸を輸入して施術をするというものです。
自己注射に使うヒアルロン酸は、主にインターネットなどで海外から個人輸入で手に入れるケースが多いよう。ヒアルロン酸は薬事法の規制を受けているので、本当は輸入のために特別な申請が必要な成分ですが、個人輸入など少量だとパスできてしまうそうです。
だいたいクリニックの4~5分の1の価格で 同質のヒアルロン酸が出回っています。
ですが、ヒアルロン酸の自己注射はとても危険な行為という事実は、あまり知られていないようなのです。
安くて便利に思える自己注射でのヒアルロン酸注入。しかし、自己注射は絶対にダメです。これは判断材料以前に、リスクが高すぎるので絶対におすすめできません!
実際に日本美容外科学会などでも、自己注射が原因の後遺症やトラブルの例が報告されており、医師が「素人は絶対にやってはいけない」という呼びかけを行っています。
もちろんヒアルロン酸注入は量の調節が繊細ですし、術者に高いレベルの技術が求められます。それを素人がやる時点で危ないのがわかりますが、もっと深刻なのは、注入失敗の後遺症や感染症などの取り返しのつかない危険性。「半年で吸収されるものだから平気」というのは間違いで、素人が手を出すと、一生残るトラブルになるケースも多いといいます。
最悪の場合は、素人が注射を失敗することでのショック死まで考えられるそうです。
輸入代行業者は「安い」「安全」など旨い言葉でメリットを強調しますが、実際は表に出ない一生もののトラブルが多発しているのです。どれだけ魅力的に思えても、自己注射でのヒアルロン酸注入は絶対にやめましょう!!
ヒアルロン酸自己注射でのトラブルのうち、可能性が高く、かつ深刻なレベルの症状の代表が「異物肉芽腫症」です。
学会で報告されている例としては、輸入代行業者を通じて購入したヒアルロン酸を自己注射で注入したら、数ヶ月後に注入部分の一部が腫れ、しこりになってしまった等があります。クリニックでヒアルロン酸の分解注射をしても完全には治癒せず、最終的に異物肉芽腫症と診断されました。皮膚の下がひきつったようになってしまい、完全に治すのは難しいという一生のトラブルになってしまったといいます。
異物肉芽腫は、体内で長い期間にわたって分解されない異物が、慢性的な炎症を起こすことで生じる症状です。治療するには肉芽腫だけでなく異物も全て摘出するしかありません。ただ、顔などできてしまった場合は完全に摘出すると、逆に痕跡が目立つ場合もあります・・・。
炎症の治療としても、ステロイドの注入や、場合によってはステロイドの静脈内投与が必要になります。しかし、ステロイドの長期にわたる投与は合併症の危険なども伴います。
また、肉芽腫が化膿を繰り返した場合は、ガンの発生を促す可能性もあるそうです。安いといっても、ヒアルロン酸の個人輸入は2万円以上かかります。これだけのリスクを負ってまで、自己注射での注入をしたいでしょうか?