日帰り、手術無し、すぐにメイクが出来ると人気のヒアルロン酸注入ですが、たかが注射一本の手軽な技術とみなすのは危険です。なぜなら、正しく注入するためには手術と同等レベルの精密さ、センス、経験が必要といわれているからです。
医師の腕で効果の持続時間、仕上がりが大きく違うヒアルロン酸注入。この点は、だいたいのクリニックが説明しています。しかし、実際に医師の腕を比較する方法を、私たち患者は持っていないに等しいのです。
どこの病院も「経験不足の医師が担当する」とは決して言いません。「丁寧なカウンセリングでニーズを把握し、解剖学や神経の位置などを理解し、美的センスのある熟練した医師が満足のいく施術を行います」という内容を書いています。客寄せですから、当たり前ですが・・・。あとは口コミを徹底的に調べるか(どれが信頼できるかも微妙なところですが)、実際にクリニックに足を運んで、素人なりに判断するしかないのが実情です。
実際に試したとして、仕上がり以外に重要になってくるのが持続時間。こちらは複数のクリニックで全く同じ治療をしない限り、比較するのは不可能。なぜなら実際は医師の腕がかなり影響する持続時間さえも、「通常半年~1年」とはいえ、最終的には個人差という言葉で片付けられてしまうからです。
当たり前ですが、一本数万円の注射を、あちこち比べて打ち続けるのは、とても現実的とはいえません。
ヒアルロン酸注入では、純粋な注入のための技術だけでなく、美容的な観点やデザインセンスも問われます。
特に、ヒアルロン酸の量や注入の深さだけでなく、理想のイメージを実現する技術が重要になるのが、鼻と唇です。唇をぽってりさせる技術や鼻を高くする施術の際は特に注意してください。
必ずカウンセリングがありますが、「このクリニックは、私が理想とする形をわかっていないのでは・・・」と感じたら、その時点でやめたほうが懸命です。表情はバランスが大事なので、ただ高く、大きくすれば良いというものではありません。注入量だけを売りにしているところも避けましょう。
また、カウンセリングで要望を伝えていても、今までにないものを形成する技術ですから、担当者が経験豊かで熟練した医師かどうか、また、イメージを再現する技術があるかを判断したうえで決める必要があります。
それでも注入を考える場合は、技術次第で違いが顕著になりやすいパーツかどうかを理解しておいて下さい。
医師の技術の差が出やすいのは、まず皮膚が薄く、繊細なテクニックが必須となる目元。目元周辺のヒアルロン酸注入だと、小じわ(笑いじわ)消し、涙袋の形成、くま消しなどが主流です。ヒアルロン酸の量が多すぎてもいけない箇所ですし、かといって慎重になりすぎて注入が少なかったり浅すぎると、効果の持続時間がとたんに短くなる場所です。
また、トラブルの話をよく聞くのがほうれい線。下手な医者がヒアルロン酸を注入しすぎてデコボコが出来てしまい、満足どころか悲惨な結果になってしまったという話も・・・。