ムコ多糖の一種であるヒアルロン酸。その分子は2種の糖が連結している構造になっています。ひとつの分子のまとまりとしては非常に大きいもので、分子量は年齢は身体の部位によっても異なりますが、基本的に100万~というもの。関節液ともなれば800万の分子量となります。
これだけ分子量が大きいヒアルロン酸ですから、経口摂取(食べる・飲むなどして摂ること)しても、実際に身体に吸収される量は非常に少なくなります。サイズが大きすぎてザルの目につかえてしまい中まで入ってこない・・・という状態をイメージするとわかりやすいでしょうか。
通常、天然成分は加工してあるものより効果が高いという印象を与えがちですが、ヒアルロン酸に限っては、低分子化させるなどして吸収率を高めたもののほうがおすすめです。
では低分子化させたヒアルロン酸製品なら、どんなものでもOKでしょうか?
それは間違いです。
大きすぎて吸収されないヒアルロン酸の分子ですが、小さくしすぎてしまうと、今度は肝心の保湿力が低下してしまうのです。ただし、かなり低分子化したヒアルロン酸でも、体内で再度、合成されて保湿力を取り戻すという特徴があります。つまり、一旦大量に取り込み、身体の中で再合成されるのを待つことになるのです。
これでも再合成の段階でロスが発生すると思われるので、決して100%の効率ではありませんが、天然のヒアルロン酸をそのまま飲むよりはおすすめできるでしょう。
ヒアルロン酸は低分子だと保湿力が下がり、高分子だと吸収されにくいという難しい美容成分ということがご理解いただけたでしょうか。
ベストなヒアルロン酸サプリメントを飲むにあたっては、謳い文句が「天然成分」「とにかく低分子で吸収率が高い」というものだったら、ちょっと注意してみたほうがいいでしょう。保湿力と吸収率の両方で満足のいくレベルのヒアルロン酸サプリメントのためには、現在もさまざまな研究が進んでいます。
たとえば、ヒアルロン酸と体内に吸収されやすい成分を組み合わせた、複合タイプのヒアルロン酸。そんな成分も製品化されはじめており、高い吸収率や体内での持続時間には専門の研究所などからも注目が集まっているようです。